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ピアノ防音のコラム

深夜のピアノ練習は演奏時の振動と音量の両局面に気配りしましょう

デジタルピアノ・サイレントピアノの普及により、時間を問わずピアノの練習ができる ようになりましたが、深夜の楽器練習による騒音トラブルは変わらず発生しています。

デジタルだから音量調節が自由で、ヘッドホンを使えば周りに全く聞こえないだろうと深夜に好きなように演奏してしまうと、 楽器音ではなく鍵盤の打鍵音などの振動音で近隣住民からのクレームが発生してしまうのです。

デジタルピアノの場合、ピアノのアクションが入っていないため、鍵盤動作の機構が簡略化されており、 アコースティックピアノよりも鍵盤の落下音がカタカタと響きます。
また、サイレントピアノの場合には、ハンマーを弦に当たる直前でストップさせるためのストップ機構があり、 それにハンマーのシャンクがぶつかる音が鍵盤の落下音の数倍もの音の大きさでカタカタと響いてきます。

深夜の時間帯は多少の振動音でも周りに響きやすくなっており、 特に振動音が響きやすい床下、階下の住民にはかなり聞こえてしまいます。
そのような状態の場合、いくらデジタルピアノ・サイレントピアノの音量を下げたり、 ヘッドホンを使っていても、鍵盤を叩く音などは他人が不快になるレベルの騒音になってしまうのです。
そういった場合、振動からくる躯体振動音をどれだけ軽減させるかが重要になってきますので、 床の振動対策は必ずしておきましょう。

さて、ピアノ演奏の振動対策が出来たところで、もっと踏み込んだ対策について考えてみたいと思います。
デジタルピアノ・サイレントピアノは、マスターボリュームにより音を下げられたり、 ヘッドホンを介して音を聞いたりすることで騒音に関する問題を解決することができる反面、 ピアノに親しんだ方からすると、どうしてもサンプリング音の感覚や弾き応えに違和感というか、 今ひとつさを感じられることが多いのが実情です。

かといって、そのまま生ピアノを演奏できるのか、というとそこには音量の壁が立ちふさがります。
生ピアノは平均約80デシベルの音の大きさを持ち、 これは地下鉄や電車の車内と相応する音の大きさだといわれています。
本来それくらいの音があって当たり前である電車の類と違い、 住宅街や集合住宅にこのレベルの音の大きさが鳴り響けば、周りにお住まいの方々にも不快な思いをさせてしまうことでしょう。

そこで登場するのが生ピアノ用の超弱音システムである「ナイトーン」です。
このナイトーンをお手持ちの生ピアノに設置することにより、音の大きさが約60デシベル(上達され ると50デシベル)程にまで抑えられます。
60デシベルとは静かな乗用車の中や、ごく一般的な会話の音量くらいのレベルの音の大きさです。

生ピアノの持つ楽器としての魅力を生かしたまま、音の大きさだけを下げることができるナイトーンを、 皆様のピアノの防音対策用にぜひご利用下さい。
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